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「店長 すみません!!」

エレベーターが開くと なかで

一平ちゃんが土下座していた。

 

始まりはこんな感じだった。

昨夜のこと。

閉店後、スタッフみんなでワイワイ。エレベーターで下へ

警備をしようとしたら、一平ちゃんが自分のカギを中に忘れてしまったと

店長にお店の鍵を借りて 3階に取りに戻った。

下で待つ。待つ。待つ。

1階で ずっと閉じているエレベーターを見つめていると

何やら・・・

「チャリーン チャリーン チャリーン」

3階から? 何かが 下に落ちていく音がした。

店長「・・・なんか今 いやな音がしたよ~」

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エレベーター表示が1階を示し、扉が開くと

そこには うずくまった一平ちゃん、

携帯を照明代わりにして ドアの隙間を必死で

覗き込んでいた。

「店長 すみません! やってしまいましたー

店長の鍵、隙間に落としてしまいました・・・」

みんなで覗き込む。下は1m以上、鍵は見えず、

枯れ葉や小石が遠く見えるけど・・・

 

深夜1時30分。

店長の鍵は エレベーターの箱の下

折しも3連休のスタート日。

店長 おうちに帰れない。

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