先日、テレビ番組でホノルル行きの機内サービスでエコノミークラスにハーゲンダッツが出るということを知りました。(ANAです)
すごい!(大変そう・・)
ちょうどお客様と機内のサービスはどうなっているのか?という話をしたばかりだったので、今日はその話、特にファーストクラスの話をしたいと思います。長くなります😅
すごく失礼な話ですが、私はヨーロッパ路線のファーストクラスが一番だと思っていました。なぜなら、すべてがフルコースで準備されているからです。
例えば中・短距離のファーストクラスやバカンス便(ハワイグアムサイパン)は飛行機の機種もスペックが違っていて、それは飛行距離の違いなどからくるものですが、結果的に食事内容なども”ややフル”か”ライト”です。
だから、当時最も緊張したフライト1位はロンパリ(ロンドン・パリ)。2位がワシントン・ニューヨーク路線です。その1,2位路線のファーストクラスに配置されると「フルコースの厨房役」が回ってくることがあります。(揃えられたメンバーの中でちょうど手頃な「中間管理職」の仕事がキッチン役であり、パーサー業務前の”登竜門”でもありました。なんかやみくもにキッチンばかりしていた時期があります。)
サービスを手のひらで転がすのがパーサーなら、その手首をぐっと掴んで回し方を変えるのがキッチンの役。シェフキッチンの方ならおわかりだと思いますが、生かすも殺すも厨房次第なので、
パーサーに「高清水さん、今日はファーストクラス(の厨房)お願いしますね」と言われたら・・やる気とやれなかったときの恐怖と、責任感、側にいるチーフパーサーとファーストクラスのパーサーとうまくやれるかな💦な、な、名前も覚えなきゃ!と、その瞬間から心臓がドクドク飛び出るほど鳴り出す感覚でした。
かなり昔の話です😅
・ファーストクラスの料理内容を頭に入れる。外国人がいたら英語もチェック。
・キッチンのどこに何かあって、乗り込んだら何が何個あるかを確認準備
*飛行機に乗り込んだら20分程度ですべてをチェックしないといけないので、
暗記していないと動けない。
例)薔薇🌹の花 予約座席分+予備
例)テーブルクロス 〃
例)和食メイン用吸い物と中の具(椀種)など
例)洋食のスープ *厨房の通路側上にサーモスの保温ポットで搭載されるので
確認を忘れがち😅
例)キャビア 往復搭載なので、往復で○個 *鍵付きなので面倒
例)カップうどん、ローストビーフ真空、わさび、南高梅干し、海苔などの
無数の珍味類
例)オーブンの中にある1食目フルコース用の料理
・蛙のフリカッセと付け合わせ
・うさぎや鴨などと付け合わせ
・和食会席料理メインなどなどなど
例)チーズ、フルーツの確認 チーズは5~7種類はあったと・・
例)二食目用食材 すべてが定位置に定数あることを確認など
※ワインのチェック、温度管理はパーサーの仕事です☺デキルパーサーはキャビアのチェックもしてくれます。
※チーフパーサーは全キャビンとパイロット、地上係員とのやりとりがあるので基本ファーストクラスのことはしません。
📋実際にあった”忘れ物” 和食用の箸置き(ここまでは普通チェックしない)折鶴を作って代用
・自分のポジションの緊急装備品を確認(消化器など)
・お客様の名前と座席とパーソナルデータを暗記する
ファーストクラスではお名前で呼ぶのが原則なので、会った瞬間から言えないといけない。
最大の天敵(だと私は思っていました)はアイス
白い発泡スチロールに様々なオリジナルアイスが入っていて、ビニールに入った手のひらサイズのドライアイスで冷やしているのです。サービスの頃に、スプーンを入れたらサクッと美味しい状態にする、ためには逆算して1枚ずつドライアイスを抜いていくしかない。じっとアイスだけを眺めていれば簡単ですが、2~3時間のフルコースの厨房役は1名。洋食と和食のフルコースを同時進行しながら、メイン料理のオーブンの火入れやら、出入りするサービスワゴンの準備をしている間にうっかり忘れることがあって
カッチカチのアイスに困ったことが1,2回あります。
だから「機内でアイス」=大変だー と感じるわけです。
あのシステムは今はどうなっているのだろう?
それと、和食と洋食のフルコースは和食のほうが1つコース内容が少ないのでタイムラグで生じる大変さは、今もありますか?
どなたか教えてください😅
コメント
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珍しくタメになるブログ内容だなぁ笑
面白かったです(拍手)
ギョギョッ!
珍しく!?(゚ロ゚)