すっかり元気になりました。

気力というのは、体調と大きく関係する。

つくづく思います。

 

こんなことを書いたら不謹慎ですが・・

昨夜、ヴァンチャットに入るやいなや　髙橋に

「千羽鶴のたたりやあ・・・」告げました。

 

実は、50代の”教え子”が（某訓練学校の卒業生）

長年続いた店の2代目を買い受けて開店するとのことで

質問が来るようになりました。

一人で開業、考えるだけでゾッとするほどの大変さを思い

ついつい”見に行って”しまいました。

チェンジ直後の店内で、ウロウロ（しているように見える）中、

部屋はドンデン前の舞台のよう。カウンターの上まで物、物、物の山。

奥の和室を覗くと、昭和の酒店ポスター。

褪せた色の女性が乳房が見えるほどのドレスでこちらを覗いていて

一瞬ゾクッとしました。

 

「これ・・・1週間で開店させるん？」

「うん。目標はな」

「・・・」

19年前の自分と重なります。

気持ちはあるけど、何から手をつけたらいいのか分からない。

時間だけが過ぎていく・・。

 

今なら一度開店させた経験から、まず何からすべきかが、目の前に

ダダダッと箇条書きで浮かびます。

 

時計を見て、1時間だけ・・・

ぼそりと「仕方ない・・・しょうがない・・・」とつぶやき。

覚悟を決めて、「好きにしていいんかな？」「うん」

というので、

 

「ゴミ袋出して！あるだけ全部！」

「壁に貼っている全てのポスター、色紙、全部剥がすよ！」

・燃えるゴミ、燃えないゴミ、缶・瓶　・使える食器・・・

ありとあらゆるものを、ゾーンごとに仕分けしながら動いていると

畳座敷の奥、薄暗い和室にかかった千羽鶴を見つけました。

丁寧に取って、白い紙袋に入れて目上の高い棚に仮置きしようとすると・・・

「それは神社に持っていくん？」と聞かれました。

「うん。こういう物は全部、本当は持って行ってお礼を言って

お店のお祓いとかお札もらってきたりしたほうがいいよ。気になるなら。」

 

そしたら「俺、ばあちゃん今年死んだけん、神社は行かれん」

「えー・・・」

白い袋に包んで、塩を振り、ありがとうと伝え結局ゴミに出しました。

 

悪くなったんは、そう

その直後です。

 

厨房で、髙橋が私を見ながら　神妙な顔つきで頷きます。

「千羽鶴を捨てるときは、お焚きあげします。」

 

⚠家族の間では、千羽鶴のせいではなく、

長い間溜まっていた埃をその片付けで吸ったからだ、と断言されています。

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