前回、掛け軸にこの言葉が掛かっていました。

「へいじょうしん、大事だな～」
と思いながら、茶を点てていました。

特に私は視野が広く（注意力散漫で😅）
これをしている間も、あれが気になるタイプ。

へいじょうしん、へいじょうしん。
唱えるように目の前に集中。

しかし、稽古終わりにこの言葉の意味を
知りました。

「ひょうじょうしん、これどう」（と読む）。

唐の禅僧、馬祖道一（ばそどういつ）の言葉で
ざっくり言うと つまるところ
普段の生活の中にこそ真理がある
という意味になるのだとか。

昨夜は、水を飲んでから体調が悪くなった老犬が
胸の中で縦抱きすると落ち着くことがわかり、
心拍数が落ちるまで
ずっと犬を抱っこしていました。

心音が私の手に伝わらなくなって、
穏やかに寝息を立てる時間

「平常心是道」

弱った腎臓には何の効果もないらしいですが
足裏を潤し、頭からしっぽまで、温かくなるまで
マッサージする時間

この時間が、私にとって価値のある貴い瞬間
噛みしめています。

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