(人は 亡くなる ものなんだ)
わかってはいても わからない
16年前の夏
お店の開店準備で バーカウンターを
作りたいと 思い立ち、
なんのつてもなく、三川下の「こうさくや」という
木製品の工作会社(当時)のドアを叩いた。
あれこれ 事情を説明したら 社長が私に言った。
「開店祝いやな。10万円で作っちゃる」
どうせなら!と巨大な1本木を使い、
少しカーブのかかった やわらかさも、
奥行きも 全部 社長がデザインしてくれた。
オープン前、その1本木のままでは どうやっても入らず
急きょ 半分に切って 3階まで運んだ。
あの長い ヴァンチャットのカウンターは
石丸社長の 男気の吹き込まれた 傑作だ。
「カウンターがいいね~」
なんど お客様に言っていただいたことだろう。
そして、今 それは社長の遺作となってしまった。
亡くなったと聞いたとき あまりに驚いて 声が出なかった。
(こんなことなら もう少し前に 会いにいけば)
(周年祝いにお誘いすればよかった)・・悔やみは 尽きない
(人は亡くなるもの なんだ・・・)
わかりたくない 事実に 突き返された
If you live each day as if it was your last,someday you’ll most certainly be right.
今日を 人生最後の日と 思って生きよう。その日は 必ず やってくるのだから
(スティーブ・ジョブズ スタンフォード大学演説より 和訳:高清水)
どのくらいの人々が
ここで 語り合っただろう
カウンター下は 石の壁紙
最近の流行りだと 貼ってくれた。
パーティの料理と
カウンター
新たに 足置きを作ってくれたのは 2代目の 社長ご子息
シャンパンとカウンター
(改装後も 生きるカウンター)
カウンターを きれいにね
薄く 半分に切ったときの 傷跡線が見える
石丸社長
御恩は一生忘れません。
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