あるカップルに子どもができたのですが、
出産のとき、妻は女陰に傷を負って亡くなった。
愛する妻を殺した その子を 夫は斬り殺した。
それでも夫の悲しみは癒えず、
妻に会いたいと
死者の国である黄泉の国に出かけます。
しかし そこに待っていたのは
醜い姿に変わり果てた妻の姿。
夫は恐れをなし逃げ出した。
「古事記」の記述です。
そのカップルの名は
イサナギノミコト と イサナミノミコト
日本神話の世界には、かなり驚きましたが
東京行きの道中で一冊読んでいて良かったです。
たくさんの難しい漢字が3時間シャワーのようでしたが、
本のおかげで理解ができました。
伊勢神宮のお膝元、皇學館大学教授の新田均先生から
お話をお聞きしました。簡潔に書こうとすれば
・伊勢神宮について
歴史に始まり、内部の行事、式年遷宮、神嘗祭
・皇族のこと、遷御の儀
・中国との関係 易姓革命と万世一系思想
・神事に欠かせない大麻について
など伺いました。
最も印象に残ったのは、
「天皇陛下は毎日2回、国民と国の平和のために祈っています。
あなたは国のために 祈らないんですか?」
という言葉でした。
年間1700件とも言われる公務、
いったい天皇以外に誰がしたい??と。
以前、ホテルオークラの宮内庁に従事していた方にも
お聞きした話を思い出しました。
「日本のどこにいても、天皇は朝4時半に
国民の平和を願って祈ります。」
さて、神話の話に戻りますが
新田教授曰く
「神様は完全ではない。神々もまた、
失敗し成長する物語として、日本の神話は
成り立っているんです。」
私が感じた「神道」
伊勢神宮も、日本の神話も
日本人が古代から変わらない精神を繋ぎとめ
来世の日本人へ届けようとする魂と技の伝承
ということです。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。