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ある ひとつのクラスで

立ち居振る舞いの練習をしている。

発声練習は その準備段階で

とても大切な部分。

自己紹介、ディスカッション、何をするにしても

声がしっかりと出ることが 大前提になる。

小さい声は 当人にそんなつもりがないのに

聞き手側に ”自信がない” ”元気がない” ”やる気がない”などの

印象を与えてしまう。

 

一人一人

しっかりと 芯のある声が出るまで指導する。

 

そんな あるクラスの授業で、

ひとりの学生の頬に ツーっと

一筋 涙が見えた。

思わず 抱きしめて ごめんね ごめんね。。と言った。

 

私もそうだけど、あまり得意じゃない。だからいつも

本当に良いのだろうか?と思いながら 指導している。

でも ”まあ こんなもんで・・”と妥協すると

結果的に 何も良いことはない。と信じて 指導している。

でも・・・

1週間 考えて 悩んで 1週間過ぎた。

 

昨日 授業のあと

数名の学生が 私を待ってくれていた。

涙の学生が 私に かわいいラッピングのクッキーを

手渡してくれた。

 

やさしい 美味しい クッキーだった。

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